自律神経失調症・うつの具体的な症状と対策 めまい・耳鳴り

めまいや耳鳴り、そして難聴なども自律神経失調症の症状としては多い症状です。
血流の悪さや、脳の機能低下などで症状が出てきます。

めまい・耳鳴り・難聴を感じているあなた。あなたは耳鼻科での診察にご満足されましたでしょうか?実は、めまいや耳鳴りの多くは、ストレスによる障害が多いのです。
確かに耳鼻科のお医者さんは耳の機能には詳しいです。内耳や中耳・三半規管の病気なら、おそらく耳鼻科のお医者さんが一番です。
しかし、多くのめまい・耳鳴りは、内耳や中耳、三半規管には異常がない場合が多いのです。あなたもきっと、こう言われたかと思います。

「ん~、異常はないですね。お薬を出しておきましょう」

「異常がないわけないよ。実際にめまいや耳鳴りがしてるんだから!」
と、あなたは思いませんでしたか? 笑
それはですね、耳鼻科のお医者さんが、「異常がない」と判断したのは、あくまでも「内耳や中耳には異常がない」ということなのです。

では、あなたの体のドコに異常があるのでしょうか?

多くのめまいや耳鳴りは、ストレスによる自律神経失調症うつが原因だったり、頭蓋骨のゆがみ顎関節症(顎関節のゆがみ)、が原因だったりする時が多いです。他にも首のこりや肩こりが原因のことも多いです。
ですから、いくらめまいや耳鳴りがしていても、耳鼻科のお医者さんは、内耳や中耳などの耳鼻咽喉以外は専門外なので原因が分からなかっただけなのです。

でも耳鼻科に行ったおかげで、あなたは耳の中に異常がないことが分かりましたよね。
次は自律神経失調症、頭蓋骨のゆがみ、顎関節症(顎関節のゆがみ)のことを調べればいいのです。また、めまいや耳鳴りは頭痛や肩こりからも併発する場合がありますので、頭痛や肩こりのことも調べておくといいですよ。

自律神経失調症などによる「めまい」

めまいは、大まかに分けて2種類あります。
雲に乗っているかのような気がする「フワフワするめまい」と、
天井が回転してしまう「グルグルするめまい」です。

では、そのそれぞれをご説明いたします。

フワフワするめまい

雲の上を歩いているような、フワフワするめまいの原因は、ストレスによる自律神経の乱れです。過度にストレスが多いと、このような症状が出てくる場合があります。自律神経の乱れによる自律神経失調症や、他にもウツっぽくなっている時に起こります。

症状は、めまいだけでなく耳鳴りを併発する時もあります。他にも不眠頭痛、または頭が重い感じになる時もあります。これらは、自律神経失調症の症状でなる場合もあります。自律神経失調症のことをよく理解していただけるといいと思います。
薬の副作用でも起こる場合があります。お薬を服用中の方は、専門のお医者さんにお聞きになってみてくださいね。

グルグルするめまい

グルグルするめまいは、耳の奥にある平衡感覚を感じとる「三半規管」に原因があります。そのため耳鼻科で原因が分かることもありますが、三半規管の血行不良によるめまいの場合は、耳鼻科では分からないことが多いです。

グルグルするめまいは、三半規管に水が溜まることで起きると言われています。これを メニエール病(メニエール氏病)と呼ぶことがあります。
なぜ、水が溜まるのかと言えば、やはりストレスが一番関係しています。ですからグルグルするめまいも自律神経失調症の一つの症状だと思ってもいいでしょう。

基本的にはメニエール病も普通のめまいの方も対策は同じです。
まずは休養をして、リラックスできるように心がけてください。

それと、めまいと勘違いしやすいのが、立ちくらみなどの脳の虚血状態です。
脳の虚血状態とは、脳に流れる血液量が少なくなることで、めまいとは違います。

脳は、血液が運んでくる糖分や酸素を必要としています。脳に行く血液の流れる量が少なくなると、当然脳が必要とする糖分や酸素が少なくなります。すると貧血のようなフラフラする状態になります。立ちくらみがいい例ですね。
血流が不足する原因の一つに、自律神経失調症があります。自律神経がバランスを崩し、交感神経が働きすぎると、血管が収縮して血流が不足する場合があるからです。その他にも低血圧(これも自律神経失調です)や、鉄欠乏症の貧血なども考えられます。

耳鳴り

人口の10~15%程度が耳鳴りを感じているといわれています。
耳鳴りとは、周囲に音がしていないのに音がしているように感じる場合のことをさします。まれに体の中の音(心臓の拍動の音や呼吸音)が聞こえる場合もあります。この場合は耳管といわれる耳から鼻に通っている管が開きっぱなしになっている状態だと思われます。

耳鳴りの原因は西洋医学では解明できていませんが、おそらく自律神経失調症による、血流障害(血液の流れが悪くなること)が原因だと思います。

自律神経失調症になると免疫力も低下するため、耳の奥(内耳や中耳)が細菌に感染してしまい、炎症を起して耳鳴りになる場合もあります。 また免疫力の低下は、ヘルペスウイルスなどにより帯状疱疹になり、耳鳴りになる場合もあります。 耳鳴りは難聴をともなう場合も多く、人の声などが聞こえにくくなったり、耳鳴りと同じ質の音が聞こえなかったりする場合があります。(たとえば時計の動く音だけ聞こえないなど)

頭蓋骨の歪み、顎関節症とめまい・耳鳴り

頭蓋骨のゆがみでも、めまい耳鳴り難聴が起こる場合があります。なぜなら、頭蓋骨の一つである側頭骨の中に中耳内耳があります。その内耳の中に音を感じる蝸牛や平衡感覚を感じる三半規管があるからです。そのため、側頭骨がゆがむと、内耳の中にある蝸牛三半規管働きが狂ってしまうのですね。

また顎関節症(がくかんせつしょう)といわれる、顎関節がゆがんでいる状態でも、めまいや耳鳴りや難聴が起こる場合があります。
顎関節(がくかんせつ)は、側頭骨と下顎骨(かがくこつ)で関節を作っています。食事などで物を噛むことにより、顎関節には大きな力がかかります。そのため、ゆがんだ顎関節で物を噛んでいると、側頭骨にそのゆがみを伝達してしまうのです。そして側頭骨がゆがんでしまい、めまいや耳鳴りが起こる場合もあるのです。
また、顎関節の周囲の筋肉や靭帯が縮むことにより、その力が内耳まで影響してしまい、めまいや耳鳴りや難聴などになる場合もあるといわれています。

※一般的に頭蓋骨は動かないという説と、微妙に動くという説の両方があります。ココでは頭蓋骨は微妙に動くという説でお話させて頂きました。筋膜や骨膜の歪みで動くようにみえるという説もあります。

めまい・耳鳴りの対策法

めまいや耳鳴りや難聴が起きましたら、まずは休むことが一番の対策です。ほとんどはストレスによる自律神経の乱れによる自律神経失調症が原因です。

めまい・耳鳴り・難聴でよく診断されるメニエール病も、ストレスが原因だと言われています。また睡眠不足も原因となります。まずは休養してゆっくりと寝れる時間を増やしてください。

「もう少しだから...」と無理をすればするほど、さらに酷くなってしまいます。たとえば最初は週に一回ぐらいのめまいや耳鳴りだったのが、三日に一度くらいになり、さらに進むと、毎日起こるようになってきたりします。最後には立てないくらいに酷くなったり、難聴をともなった耳鳴りなどが起こるようになってしまいます。

めまいや耳鳴りには、安定剤ではなく「休養」が一番の薬になります。

あと、首をゆっくりと回すのも効果的ですよ。なぜなら、首のこりや肩こりからめまい・耳鳴りが起こることが多いからです。一周15秒くらいかけてゆっくりと同じ方向に3回くらい回します。めまいがしてしまう方は、もっとゆっくり回すといいでしょう。

同じ方向に3回くらい回したら、今度は反対方向にゆっくりと回します。これを一日5セットぐらい行うといいです。どんなにゆっくりと回してもめまいが起きてしまう方は止めてください。その代り、首や肩を蒸しタオルなどで温めてください。タオルを水を含ませてレンジでチンすればすぐにできます。耳鳴りの方は耳鳴りのする方の耳を覆うようにして温めてあげてもいいでしょう。

★ご注意★
めまいの場合、たまに小脳という、平衡感覚を司る脳に異常がある時がありますので、ひどい時は一度、脳外科で検査を受けた方がいいでしょう。

めまい・耳鳴りの受診は何科に行くの?

グルグルめまいの時はメニエール病と診断されることもありますが、この原因も自律神経失調症だと考えられます。自律神経が整えば、めまいもなくなることが多いですよ。

めまい耳鳴りがしましたら、とりあえず心も体を休ませてから、まずは耳鼻科へ受診して下さい。酷い時、または他の症状もある場合は、脳神経外科を受診するといいでしょう。それらの病院で原因が分からなければ、整体鍼灸などもおすすめします。

最初に病院へ受診する理由は、大きな病気が隠れている場合があるからです。異常があるかないかは病院で検査すれば分かりますからね。

めまいや耳鳴りは自律神経失調症の場合が多いので、自律神経失調症の対策もされるといいでしょうね。整体や鍼灸治療だけでなく、カウンセリングなどのココロのケアーが必要な方もいます。
めまい・耳鳴りでお困りの方は、めまい・耳鳴りに詳しい整体院「健療院グループ」までご相談ください。


うつナビゲーター 鈴木直人

うつナビゲーター 鈴木直人