うつ・自律神経失調症について学ぶ 中級講座【7】ストレスと副腎の関係

ストレスと副腎は密接な関係があります。ここで突然ですが、あなたの副腎機能チェックをしましょう。

副腎ストレス疲労度チェック

  • あなたは「疲れが取れないな~」と思ってだいぶたちますか?
  • あなたは、立ちくらみをすることがありませんか?
  • あなたは、低体温・低血圧ではありませんか?
  • あなたは、コーヒーを最近よく飲みますか?
  • あなたは、甘いものを最近よくたべますか?
  • あなたは、やたらとまぶしく感じることがありませんか?
  • あなたは、夢をよく見ますか?
  • あなたは、やたら元気なときと、やたら疲れているときとの差が大きくありませんか?
  • 夜中に目が覚めて、また寝ることができないことがありませんか?
  • お酒を飲むと、頭がさえることがありませんか?
  • 常に空腹を感じたり、食後に10分ぐらいで空腹を感じるときがありませんか?
  • 朝起きたときに疲労を感じませんか?

上記の問題にイエスが3個以上当てはまるあなた、ストレスで副腎が弱っているかもしれません。特にの項目が当てはまる方は、1つでも要注意ですよ。

副腎

副腎とは腎臓の上にあるんです。大きさは親指ぐらいです。 小さいですが働き者なのですね。副腎皮質ホルモンと副腎髄質ホルモンと言う、 と~っても大事なホルモンを出しているところなのです。

その副腎が、ストレスで弱るということは、どういうことなのでしょうか?

人はストレスを感じると、「 抗ストレスホルモン 」というホルモンを出します。抗ストレスホルモンを出して、ストレスから身を守ろうとするんですね。

これが副腎のホルモンです。副腎のホルモンにはいくつかありますが、貯蔵量が決まっています。その量は人によって違いますが、無限ではありません。簡単に言うと、ストレスに抵抗するホルモンには量的に限界があるので、いつまでもストレスに抵抗し続けられないものと思ってください。

いつまでもストレスにさらされていると、副腎ホルモンが枯渇状態になり、普通の生活さえできなくなります。

仮にあなたの副腎ホルモンの貯蔵量の限界が、10mlだとします。そして一日に1ml副腎ホルモンを生み出せると思ってください。
あなたにとって大きなストレスがあり、副腎ホルモンを3ミリリットル使ったとします。そうしたら、7mlになります。明日には1ml足せて8mlになりますが、明日は大きなストレスで5ml副腎ホルモンを使ったとします。すると残りは5mlです。
このように段々と副腎の貯蔵がストレスによってなくなっていくのです。
現代はストレスが持続的に続く環境に置かれている人が多いので、副腎が抗ストレスホルモンを出し続けるため、なくなってしまうのです。

抗ストレスホルモンである副腎ホルモンがなくなると、上記の「副腎ストレス疲労度チェック」で書かれたような症状が出てきます。
対策としては、休むこと、寝ることが一番です。無理が一番いけません。

無理といえば・・・皆さんがよく飲むコーヒーですが、カフェインは交感神経を刺激して、元気になるような気がします。元気になったような気がするだけで、実際にカフェインはカロリーがゼロだし、栄養素も何もありません。

ですので、元気を補充しているわけではありません。
残り少なくなった力を振り絞れるようになっただけなんです。

甘いものも同じなんですよ。甘いものを食べると、血糖値が上がります。血糖値が上がると、元気になったような気がします。 そこで元気になれると思い、コーヒーを飲んで、甘いものを食べて、残り少なくなった力を絞り出してしまうのです。
そうすると、抗ストレスホルモンがなおさら少なくなってしまうんです。

甘いもの、カフェインを取ると、その場は動けるようになりますが、後でもっと大変な状態になります。

そのなかで、一番いけないのはドリンク剤です。コンビニなどで売られるようになり、多用する人が増えました。しかしドリンク剤には、ビタミンなども入っていますが、一番の効用は、「カフェイン」と「糖分」です。(一部カフェインレスがあるようですが...)
元気になったような気がするだけなので、止めたほうが良いでしょう。

カフェインだけでなく、糖分も控えましょう。食事で使う、みりんや砂糖はOKですが、空腹時の甘いものは一番いけません。どうしても甘いものが食べたかったら、食後に少しだけにしましょうね。私はこれでずいぶんよくなりました。

女性の方、これだけで痩せやすい体質になりますよ。♪♪

うつナビゲーター 鈴木直人

うつナビゲーター 鈴木直人