うつ・自律神経失調症について学ぶ 中級講座【4】ストレスとは・・・?

自律神経失調症やうつの原因が、ストレスであることは多くの方がご存じだと思います。
ところで、あなたは『 ストレス 』といって何を思い出しますか?
上司?  部下?  仕事? ご近所の人?  嫁? 夫? 姑? それとも...???
だいたい、この中に当てはまるかと思いますが、それ以外の人もいるかと思います。
多くの人が思うストレスは、精神的ストレスと呼ばれるものです。

実はストレスは4つに分かれます。

  1. 精神的なストレス(皆さんが思っているストレス)
  2. 構造的なゆがみのストレス
  3. 化学的なストレス
  4. 温度や湿度などのストレス

1)は説明不要ですね。精神的に「いやだなぁ」と思うことですね。

2)は、例えば骨盤や背骨のゆがみが、体や脳にストレスを与えてしまうのです。

3)は化学的なもの、例えば排気ガスやシンナーなどの化学物質、食品添加物などもストレスです。偏った食事による栄養素の過不足も化学的ストレスに入ります。

4)は暑い、寒い、冷たい、熱い、蒸し暑い等の気温や湿度などもストレスになるのです。

そしてストレスは同じ器に蓄積されると思ってください。
このストレスレベルは、人によってまちまちですが、ココでは分かりやすく仮に10だとしましょう。

例えば、あなたがこんな状態だと思ってください。
あなたには構造的なゆがみがあり(骨盤などのゆがみ)、そのストレスレベルが4ぐらいだとします。ココではあなたの脳も体も少しストレスは感じますが、まだ症状は出ません。
そしてあなたは偏った食事をしていたため、化学的ストレスが3ぐらいだとします。
さらに、暑い真夏の日中を出歩かなければならなくて、それでストレスレベルが2だとします。

そうすると、全部のストレスレベルを合わせると9なります。そこで、ホンノささいな精神的ストレスが起こり、(例えば上司とのささいなトラブル)そのストレスレベルが1ぐらいでも全部で10に達してしまいます。
10に達してしまったので、残念ながら色んな症状が出てきてしまいます。
たとえ、精神的ストレスを1しか感じなくても、自律神経が狂いやすくなってしまうんですね。その結果、自律神経失調症の症状が出てきてしまいます。
自律神経失調症でも、精神的ストレスが少ない患者さんはこう言います。
「ストレスなんてあまり感じないんですけど...なんで眠れなくなっちゃったんでしょうか?」

お伝えしたいことは
「自律神経が狂うほどの「交感神経」の緊張は、精神的ストレスばかりが原因ではない」
ということです。
ストレスはトータルで考えないといけないということですね。

その他の各ストレス項目を考えてみて、そのそれぞれを改善されてみてはどうでしょうか。もちろん多大な精神的ストレスで、ストレスレベルが10に達してしまう人たちもいます。しかしそれによって生活が乱れると、他のストレスレベルまで上がるような生活をしてしまい、なおさら症状がひどくなるような気がします。
例えば精神的ストレスにより、暴飲暴食などをしてしまうことなどは良くあると思います。

うつナビゲーター 鈴木直人

うつナビゲーター 鈴木直人