うつ・自律神経失調症について学ぶ 初級講座【3】交感神経と副交感神経の関係
交感神経と副交感神経は、シーソーのような関係なのです。どちらかが上がると、どちらかが下がります。つまり、どちらかが働くと、どちらかは働けないのです。
『心身を動かしたり、働いたりしているときには、心身の修復ができないのです。』体を修復しているときには、激しく動けないということですね。
サーキットの車を思い出してください。走っている時は交感神経。ピットインしてタイヤを替えたり、給油したり壊れている所を治したりする時が副交感神経です。
車を走らせながら、タイヤを交換しているトコなんか見たことないですよね(笑)。 そう、無理なんですね。人間も同じです。
『 働きながらは休めないし、修復もできない。 』 そして、「交感神経」と「副交感神経」のどちらが優先的に働くかというと、それは交感神経のほうが優先的に働きます。
なぜかというと、「交感神経」の働く状況は覚えていますか? そう、さっき復習しましたよね。 労働・闘争・運動・興奮・緊張感・恐怖感・危機感 でしたよね。
人間も自然動物と同じように暮らしていましたので、昔は動物を取って食べたり、逆に動物の餌となってしまうことがありました。これは自然の摂理ですね。だから、動物に襲われると逃げなきゃならない。もしくは戦わないとならないわけですよね。そんなときに、『今は副交感神経が働いてるから、ちょっとまっててね、もうすぐで交感神経が働くから。そしたら戦うか逃げるかするね』なんていってる間に、動物にパクリと食べられちゃう(笑)。
危機感を感じたら、否応なく交感神経が働くようになってるんですね。そして、その危機感がストレスと思ってください。 ストレスは多すぎても少なすぎても、人体に支障をきたします。ストレスが多すぎると、いつも交感神経ばかりが働くことにより、副交感神経が働けません。つまり眠れない、疲れが取れない、病気が治りづらい等の症状が出て来てしまうんですね。
これらが自律神経失調症やうつの典型的な症状ですね。他にも自律神経失調症の特異なものがありますので詳しくは「自律神経失調症の症状 」をご覧下さい。
交感神経の異常緊張から自律神経失調症は始まるのです。
自律神経失調症は急に起こることはありません。毎日の積み重ねで自律神経失調症やうつになってしまうのですね。
1、自律神経失調症 うつの存在意義
2、自律神経のメカニズム
3、交感神経と副交感神経の関係
4、自律神経失調症の具体的な症状
5、自律神経失調症のメカニズム
6、自律神経失調症やうつって病気なの?
1、パソコンは自律神経失調症になりやすいの?
2、あなたもできる自律神経失調症 うつ対策法
3、心療内科と精神科どちらを選べばいいの?
4、ストレスとは・・・?
5、ストレスと自律神経失調症
6、ストレス豆知識
7、ストレスと副腎の関係
8、自律神経失調症と不妊症(女性ホルモン)